真空管アンプとスピーカー

真空管アンプが現在静かなブームになっていますが、最近の市販の小型スピーカーでは真空管アンプにマッチングの良い機種は少ないのではないでしょう か?スピーカー選びの注意すべき点は大きくわけて4つと言われています。一つ目は容積の大きいスピーカーエンクロージャーを選び、低音の再生は欲張らず、 アコースティック・サスペンション方式のスピーカーを避けましょう。位相反転型エンクロージャーなどが適し、低域限界を低くして制動した伸びのある低音傾 向のものは避けた方が良いでしょう。二つ目は高音域の帯域も真空管アンプの高音特性と関係して欲張らず、高能率のスピーカーを選定し、中音域が充実した方 が、全体の周波数特性バランスを良くすることが出来ます。三つ目に真空管アンプで駆動して期待の音量が得られるか検討する必要があります。最後にスピー カーシステムのインピーダンスが6Ω以下では、マッチングが難しいこと。これはスピーカーケーブルの直流抵抗の影響が大きくなり、ダンピング・ファクタの 悪化につながりますので、できれば8〜16Ωの製品を選ぶべきでしょう。(ただし、最近は6Ωが標準の真空管用出力トランスや完成品の真空管アンプも発売 されているので、例外もあると思います)

エレキットの真空管アンプ

なぜ、真空管アンプを手作りするのでしょう。中身がすべてIC化された現代のデジタル機器では、誰が使っても同じようになるように設計されていま す。しかしオリジナリティーを追求することや、自分好みに創意工夫を加えることは難しいと言えるでしょう。自分で作る喜び、作り上げたアンプから音が出る 達成感、ほのかに光る真空管のオレンジ色の光。そこには癒しにもつながる何かがあると思います。部屋を暗くして優しい音楽をかけ、暖かく光る真空管を見つ めていると何とも幻想的な世界に引き込まれる事でしょう。この見えない付加価値のために手作りをすると言ってもいいかも知れません。エレキット (http://www.elekit.co.jp/)の真空管アンプキットであれば、わかりやすい組立説明書と初心者でも経験者でも役に立つ小冊子「は んだ付けトラの巻」がついています。さらに定評のプリント基板を採用し、複雑な配線の引き回しの手間を省き、組立時のミスを最小限に抑える設計により、 キットでありながら安定した性能を実現しています。また、真空管はすべて1本1本性能検査を行って出荷しているので安心です。価格帯も、2万円〜3万円と 非常にお手ごろながら、最上級のものでは音量とバランスコントロール付きのラインアンプのほか、フォノイコライザアンプとMCヘッドアンプを搭載して、 MM/MCどちらのカートリッジにも対応できるものもあります。同機では真空管の音質を損なわずにローノイズを実現させるため、MCヘッドアンプとイコラ イザの初段には5極管特性のJ-FETを採用しており、本体へ供給する電源にACアダプタ方式を採用することで、本体と電源部を分離し電磁誘導ハムノイズ を抑える設計となっている高級アンプとなっています。

自作の真空管 アンプ

真空管アンプは使用するにあたっていくつかの注意点があります。当たり前の事ですが、動作中の真空管は相当の熱を出します。低いものでも数十度、高 いものですと200度近い温度になっています。そのため、市販の真空管アンプのほとんどは素手で扱えないように真空管ごとまたはアンプ本体にカバーが付け られています。しかし、自作の場合はそのカバーが無い事もありえますので、万が一のとき素手や体の一部が真空管に触れた場合、やけどの恐れがあります。カ バーのない場合は、動作中は特に小さな子供の手の届かないところに置くべきでしょう。また、知らない人が興味半分に触らないような注意も必要です。第二に 真空管アンプも電気製品ですから、水には十分な注意が必要です。動作中の真空管に水が付着した場合、激しい温度差によりガラスが割れる恐れもあります。最 後に忘れがちですがスピーカーのインピーダンスにも注意が必要です。最近は6Ωのスピーカーが大変に多くなってきていますが、これを8Ω端子につないだ場 合は普通は多少最大出力が少なくなり、それに伴い歪みも多少ですが多くなる傾向があります。4Ω端子があるスピーカーであればそちらに接続したほうが良い でしょう。この場合でも出力は少し減る可能性がありますが、歪みも減る傾向だからです。

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